どうも〜。
今回はNetflixドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」についてレビュー記事を書いていきます。
「観賞する前にレビューを読んでおきたい」「どんなあらすじなのか知りたい」「この作品は面白いのか」などの疑問に対して個人的な主観から今作品の情報をシェアできればと思います。
本作は、天才的な頭脳と自閉症を持った主人公が大手弁護士事務所にて、
弁護士として一人前になるまでを描いたヒューマン法廷ストーリーとなっております。
正直今作品現時点で2022年一番でした!
今年も「未成年裁判」「二十五、二十一」と大好きな作品がある中で、
一番平和で一話完結のオムニバスドラマに関わらず見応え満載という不思議な作品でした。
この記事を読むことで、「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」の魅力をたくさん知っていただくことができるかと思います。
【この記事をおすすめの方】
・Netflixで観るものを迷っている方
・ウ・ヨンウ弁護士は天才肌の作品内容を知りたい方
・ウ・ヨンウ弁護士は天才肌の魅力を知りたい方
・ウ・ヨンウ弁護士は天才肌以外のおすすめの韓国ドラマを知りたい方
では、早速いきます。
基本概要
動画配信サービス「ENA」にて放映されました。
初回は、なんと0.948%の視聴率。回を重ねることで最終回は17%を記録しました!
こちらのENAというサービス自体のローンチが2022年4月にローンチしたばっかなんですよね。
ソウル大学首席。ロースクール成績No1の秀才。しかし自閉症を持ち一風変わった新人ウ・ヨンウ。
どんなに秀才でも障害持ちのため就職活動は難航。ひょんな縁から大手弁護士事務所に所属することに。
様々な依頼に彼女なりの個性で乗り越えて、一人前の弁護士になっていくヒューマン法廷ドラマ。
オムニバス形式に近く1話完結で色々な題材を扱っていきます。
例えば不当に解雇された従業員の雇用問題、1等の宝くじが当たったことで起こった家族間の懸賞金分配問題、行政による不当な道路建設に対して町をあげての訴訟問題といった様々な事柄に対してウ・ヨンウ属するパンダム法律事務所が挑んでいきます。
韓国のドラマというと、派手でストーリーが複雑なのが常なんですが今作品はとてもシンプル
言葉が適切なのかは難しいですが、
「自閉症は障害ではなくアイデンティティ」を地でいく姿がとても良いです。
彼女のキャラクターのおかげでなんてことない日常のシーンがコミカルに映ったり、
生活をしている中で疑問を持たないで過ごしている事に対しても、彼女独自の視点によって真理をついた発言がされることによってハッとさせられます。
決して綺麗事だけではうまくいかない現実に対して、
うまい塩梅で闘っていく姿が爽快です。
それにしても良い予告編になっていますね!
コミカルで心温まる。そんな作品作りなのが伝わってきます。
キャスト
【主要人物】
パク・ウンビン(ウ・ヨンウ)
代表作 「恋慕」 「ストーブリーグ」「プロポーズ大作戦」
カン・テオ(イ・ジュノ)
代表作 「それでも僕らは走り続ける」「ノクドゥ伝」
カン・ギヨン(チョン・ミョンソク)
代表作 「キム秘書はいったい、なぜ?」「十八の瞬間」
ハ・ユンギョン(チェ・スヨン)
代表作 「最高の離婚」「賢い医師生活2」
チュ・ジュンヒョク(クォン・ミヌ)
代表作 「D.P.」「ハピネス」「ユミの細胞たち」
改めて調べてみたのですが、パク・ウンビンを除いて
今まで目立った活動がなかったように感じました!
パク・ウンビンは恋慕で目新しい方もいらっしゃるかと思います。
恋慕の作品の中では女性ながら、男の皇太子として生きなければいけないという難しい役柄でした!
ちなみに自分はヨンウを見た後、すぐに恋慕を見ました。これぞ一気見という面白さでした、、
今回も自閉症を患った新人弁護士ということでなかなか難しい役どころを
とてもチャーミングに演じてくれています。
他のキャストさんに関してですが、
もちろん世界的には有名ではない?という話であって、国内では有名な方だと思われます。
そう考えるとNetflixは国内から世界へとステージを押し上げてくれるものだと感じますね!
イ・ジュノの演技がとにかく王子様もしくは漫画の主人公のような男性なんですが、
このドラマではどハマりしていました!
日本のドラマでもこういった王子様男性像はよく見受けられるイメージなんですが、
王子様メインでストーリーにうまくはまっていないなあって冷めちゃうことがよくあるんですよね。僕の場合。
それこそ自分の中でカテゴライズしちゃった時点でどんどん見る気がなくなってしまうと言いますか、、、
今回はむしろそれが良いんですよね。
ストーリーがあって必然的にいるべきだ!かっこいいぞ!!
という気持ちで応援して視聴していました!w
そんなカン・テオさんですが
ただ今1年兵役のようです、、、残念。
ネタバレ感想解説まとめ
【魅力】
・ウ・ヨンウ
・オムニバス作品
・映像の見せ方
・優しい世界観
・法廷ドラマに説得力がある
・挨拶
・ジュノのキャラクター
とにかくウ・ヨンウが魅力的なんですよね。
世界観がとても優しいんですが、世界観そのものがウ・ヨンウそのものに感じます。
純情、清楚といった見た目から受けるイメージではなく、
スポンジのようになんでも吸収をしていく純粋さに世界観が表れています。
彼女の場合
当たり前のようにやっていることが時には人を不快な思いにさせてしまい、
世間一般で当たり前のように思われていることがヨンウの世界によって問題提起されるのも面白かったですね。
ヨンウの世界を通すことによって、
どんな些細なこともドラマになるのでどんどん見進めてしまいました!
ウ・ヨンウ
本作は自閉症を患った天才弁護士が奔走するヒューマンドラマです。
彼女を見ていると自閉症はハンデではなく、アイデンティティの一種のように思えてきます。
実際、多くの人が味方になり、彼女に嫉妬・僻みを持つ人も出てきます。
天才ではあるけれど敏腕弁護士ではなく、
普通の人と同じように悩んで苦しんでそれに向き合っていく姿に励まされます。
また彼女の世界観から見る世界が面白いんですよね。
なんてことないことがドラマになっていくのがこの作品の魅力だと思います。
例えば、
彼女はクジラが大好きです。
どれくらい好きかというと、禁止されなければ普段の会話9割はクジラの話です。
しかも誰かと話したいというよりは、もはや1人で喋っているレベル。
そんな彼女だからこそ、裁判の例えでも
イルカや鯨を多用します。マニアックすぎて逆に分かりづらくしているところが
シュールで面白いんですよね。
こちら動画を拝見して頂くと分かるのですが、
製作陣は主演役をパク・ウンビンしかないと考えていたため、
なんと1年間制作を遅らせるんですよね。
またウンビンが演じるにあたり、
下手に演じてしまった場合、自閉スペクトラム症の人たちに迷惑をかけたり
変な偏見をもたらしてしまう恐れがあると思って
単に自閉スペクトラム症の人たちを真似するだけでなく、症状を学び
台本分析に念を入れたそうです。
ヨンウの世界を通して、世の中で当たり前のことのように思われていることが実は大切なことなんだなとハッとさせられる場面がたくさんあります。
オムニバス作品
基本的には1話完結のオムニバス形式になっています。
テーマが殺人、結婚式場への訴訟、父がのこした遺産騒動、商品パクリ問題、道路建設問題といった多岐にわたります。
時には世論的には正しくないことでも、弁護をしなければいけない。
正しくない事に必死に向き合ってどうやって折り合いをつけていくのかヨンウの成長が見もの。
弁護士は、「弁護人の利益になることをやるのが正しい」という定石にヨンウらしい答えを出していくのが毎回楽しみでした!
ドラマ全体が優しい世界で包まれていながらも
弁護士が絶対的正義として描かれていないのがよかったですね!
映像の見せ方
・鯨のCG
・タイトルの動かし (駅三駅)
・閃いた時の風
とにかくヨンウが頭に描いている世界を僕らが体感しているような画づくりが素敵です。
ヨンウは暇さえあれば、鯨のことを考え、鯨と遊び、鯨を見ているわけですよ。
そういったヨンウの頭の世界観が随所に出てきます。
例えばですが、通勤時。
大きな音が苦手で電車の中で彼女は鯨の夢に浸っているわけですが
実際にクジラが電車に並走している姿が描かれていました。
もしかしたら辛い時に鯨を頭の中に召喚して
自分を鼓舞しているのかもですね!
同様にタイトルのモーションなど細かいけど
ヨンウの頭から飛び出してきたような遊び心があるのがとても好きです。
ヨンウが閃いた瞬間に彼女自身に
風が吹くのもこの作品にぴったりの演出ですよね!
優しい世界観
ヨンウの周囲の人たちが、それぞれの立場で自分の主張を持ちつつも優しいのが印象的でした。
もちろん悪役の立場にいる方も物語上いるはいるのですが、
その人自身の事情、主張がしっかりしているので一定の理解を示しやすかったです。
また更生をしたり、最終的に正しい判断をしたりといった選択が優しい世界観を作り上げていっているんだなと感じました!
法廷ドラマに説得力がある
勧善懲悪ではない世界観が妙にリアルで良かったです。
法廷ドラマはどうしても正義の味方に描かれがちな部類に入ると思います。
ただ今作品においては弁護士事務所に務めるサラリーマンとして
しっかりと依頼主に向き合って、どうやったら解決できるのかをコミットしている姿が印象的です。
世間的には悪い立場の弁護人を任されるのですが、依頼主の弁護にしっかりと取り組みつつ
「本当の正義とは何か」「自分がきちんとしたことによって起こる結果」にも苦悩する新人弁護士の姿も良かったですね。
上司のミョンソクがしっかりとした優しく真摯な弁護士でありながら
一貫して「依頼主の利益になることを最優先する」と言い切るのにもその人の哲学を感じる瞬間で最高!
なんだかんだいって平和な世界線の話で空気感が崩れないのも良かったな〜
挨拶
自己紹介と親友との挨拶がとても魅力的なんです。
今年一番tiktokで見た挨拶ではないでしょうか?
文字に起こしてみると 「ウ to the ヨン to the ウ」
お互いの名前の間に to the を入れ込んでいるだけで意味はないみたいなんですが、絶妙。。。
誰もが真似したくなるキャッチーな挨拶ですよね。
幼少の頃、米国のラッパーに憧れて
真似をする人がたくさんいたと思うんですが、それを見事に自己流に取り入れているのいいですよね〜
このtiktok全盛期にドラマに入れてくるあたりがニクい!
そりゃみんな真似しちゃいます!w
毎回する自己紹介の回文もとても印象に残ります!
ジュノのキャラクター
いわゆる王子様キャラクター。
普段のドラマだったら都合がいいキャラだなーと思ってしまうのですが、
ヨンウの交際相手ということを考えると誠実かつ真摯に向き合える相手以外いないとまさにハマり役でした。
色んな人に障害者であるウンユと付き合うことを
反対され挙句の果てにはボランティアとまで言われる始末に。
あくまでウンユの魅力にはまった上で、
1人の人間として接しているジュノ、そしてウンユを応援したくなりました!
2人の出会いの回転ドアのシーンが特に素敵でした、、、
まとめ
新たに誕生した動画配信サービスENAのドラマ作品2作目ということで
非常に想いが乗った最高の作品でした。
韓国ドラマには珍しいオムニバス形式になっていて、
気軽に観れるのも個人的には好きでした!
【良かった点】
・ウ・ヨンウ
・オムニバス作品
・映像の見せ方
・優しい世界観
・法廷ドラマに説得力がある
・挨拶
・ジュノのキャラクター
平和な世界線のお話でした〜
キンパ食べたくなってきました!
それでは本日は以上です。