どうも〜
今回はNetflix発ドラマの「愛の不時着」について記事を書いていきたいと思います。
いやー、久々に一気見が止まらない作品でした。
韓国ドラマの真骨頂とも言える「財閥と軍人の異職種恋愛」「南北の禁断の交流」「メロドラマ」を丁寧に飽きさせることなく駆け抜けた16話です。
老若男女誰が観ても楽しめる作品で、
1話70分を感じさせない力強さに夢中になります。
そんな「愛の不時着」の魅力についてつらつら書いていこうと思いますのでよろしくお願いします。
【この記事をおすすめの方】
・Netflixでドラマを観ようと考えている方
・愛の不時着の魅力を知りたい方
・愛の不時着以外のおすすめの韓国ドラマを知りたい方
基本概要
・南朝鮮からパラグライダーの事故によって北朝鮮の国境を超えてしまう財閥令嬢(セリ)
・財閥令嬢(セリ)を無事に南朝鮮に戻すために軍人(ジョンヒョク)の奮闘
・北朝鮮でジョンヒョク一家の失墜を企むためにセリまでも利用
・ジョンヒョクの許嫁(ダン)とそんなダンに恋をした詐欺師(スンジュン)
韓国のケーブルテレビ局「tvN」(過去にはトッケビ)にて放送しました。
徐々に人気が上がっていき最終的にはtbN史上最高視聴率(21.7%)となり、地上波を含む全チャンネルで同時間帯の視聴率を1位を獲得。
韓国のケーブルテレビ史上歴代3位を記録。(2020年時点)
翌週2020年2月23日から全16話がNetflixで一挙配信。
久しぶりに韓国ドラマを観たんですが、
韓国の定番がたくさんあるのに、使い古されたように見えないのが不思議で面白いw
キャスト
ざっくりですが、表にしてまとめてみました。
【主要キャスト】
ユン・セリ(ソン・イェジン)
代表作「私の頭の中の消しゴム」「四月の雪」「Be With You ~いま、会いにゆきます」
ヒョンビン(リ・ジョンソク)
代表作「私の名前はキム・サムスン」「シークレット・ガーデン」
ソ・ジヘ(ソ・ダン)
代表作「パンチ」「ハートシグナル」「嫉妬の化身」
キム・ジョンヒョン(ク・スンジュン)
代表作「嫉妬の化身」「逆賊-民の英雄ホン・ギルドン」「ウラチャチャ My Love」
個人的には、ダンのお母さんと叔父さんがツボで大好きです。
この2人は最近話題になった「パラサイト 半地下の家族」にも出演なさっています。
ダンのお母さんは家政婦を演じた奥さん。叔父さんは地下に住んでいるおじさんとして共演していますね。
脇を固めるメンバーもそれぞれが良い味の個性をきっちり出して物語を盛り上げてくれますw
観賞前のイメージ
・今日の総合TOP10に常にいる
・1話1話が長く16話もある
・財閥と軍人の話でよく韓国ドラマでありそう
TOP10にいるにも関わらず、
なかなか新しいドラマに手をつけるのは億劫なもの。
加えて、Netflixドラマの中でも長さはかなり長く1話大体70分。
体感で言うと今まで見た中で1番長かったです。
さすが韓国ドラマ…
それでも観るのに踏み切ったのは、
周りの評判の良さに加えて試しで見た1話がとても面白かったから。
ネタバレ感想解説まとめ
自分がここはとにかく最高だったという点を下記にまとめますっ!
・脚本が秀逸
・リアルティがある北朝鮮の雰囲気
・カメオ出演
では、早速いきます。
脚本が秀逸
脚本家はパク・ジウンさんです。
キム・ウンスクさん(「太陽の末裔」「相続者」「シークレットガーデン」「パリの恋人」「ミスター・サンシャイン」「トッケビ」)とよく比べられる韓国が誇る二大作家の内の1人です。
【代表作】
・棚ぼたのあなた
・星から来たあなた
・プロデューサー
・青い海の伝説
数々のヒットメイカーがお送りする禁断の恋愛ドラマはやっぱり面白かったです。
1話の時間が長いにも関わらず、
展開が早く伏線が張り巡らされつつも
きれいに回収されていたり、
舞台を北朝鮮、韓国、スイスとまたがっていたりするので
物語に深みがでて飽きることがありません。
リアルティがある北朝鮮の雰囲気
【特別な文化】
・停電が頻繁に起こる
・律動体操をみんなでやる (北朝鮮版ラジオ体操)
・街の女性総動員で穀物作業
・冷蔵庫の代わりにキムチ倉がある
・携帯電話は一部の人のみ利用
・自転車で自家用電気を発電
・市場で隠れて南朝鮮のものが販売されている
・夜間の抜き打ち訪問調査である宿泊検閲
・特殊な任務を行う11課がある(他国の諜報活動etc)
・バンパーを盗む
・髪は結んだ方が良い
・貝プルコギは貝を食べてその貝殻に入れて焼酎を呑む
・列車が停電で10時間泊まる
・ホテルには盗聴器が仕掛けられている
・平壌では肖像画バッジを胸につけておく
・遠足の場合生きている豚を連れて行って丸焼きにする
・お別れの詩を送る
・輸血は自分達で調達しなければいけない場合がある
・隠れて南朝鮮の文化の物を観る
【脱北手段】
・舟渡り 公海上でこっそり舟を乗り換える
・結婚で英国籍を持つことで海外へ行く
・前哨地勤務 捜索・見張りが仲間の軍人なので安全に南朝鮮へ行ける
【ロケ地】
北朝鮮 南朝鮮・モンゴルにて撮影
南朝鮮 南朝鮮にて全て撮影
スイス スイスにて撮影
(※本当の北朝鮮での撮影シーンはありません)
上記、コツコツ動画を見てメモしましたw
脱北した人を脚本家のアシスタントに入れていることもあり、かなり忠実に再現されているようです。
脱北した人から観ても今までの韓国映画の中でも1番北朝鮮の文化を反映させている動画として絶賛。
(※下記からネタバレを多少含みます)
列車が停電で10時間停まる
本篇の中でも印象に残った「村から平壌へパスポートの写真を撮影するために向かう電車」のシーンです。
停電のため電車停まっちゃうんですよね。
しかも、10時間。
いやそれもう電車として機能してないじゃん!
って思ってしまう人も多いはず。
10時間を快適に過ごすために
バッタ商人と呼ばれる商人達が走ってきて物売りをします。
商材は、水、歯ブラシ、毛布、食事など場合によっては1晩を過ごす可能性もあるので
なんでもアリでしたね。
モンゴルのロケ地に関して
平壌の駅、その道中の列車のシーンは実はモンゴルのようです。
かなり印象的でこの作品のキービジュアルにもなっているとても素敵なシーンですよね。
どことなく北朝鮮っぽく感じるけど、
中立的な素敵な場所をよく見つけてきましたね!
できる限り、韓国ではなく北朝鮮に近づけるための
スタッフの努力が凄まじいですよね。
カメオ出演
キム・スヒョン 北朝鮮のスパイ役
チェ・ジウ 本人役
チョンギョンホ アイドル役
ナ・ヨンヒ ウエディング店主
パクソンウン タクシー運転手
チョ・スンヨン 国家情報局局員
ユ・チョンホ 国家情報局チーム長
主人公級の面々がカメオ出演として良い味を出しています!
中でも印象に残ったのは、キム・スヒョンの「シークレット・ミッション」のパロディーとチェ・ジウの「天国の階段」のパロディ部分でしたね。
分かる人には分かるファンにはたまらない演出でした。
※下記からネタバレを多く含みますので、知りたくない場合は飛ばしてください!
印象に残ってるシーン
総政治局長の1人息子と分かった瞬間
アロマキャンドルでセリとジョンヒョクを結びつけた場面
スンジュンとダンがククスを一緒に食べる場面
マンボク(盗聴者)が奥さんに今までの気持ちを告白する場面
セリがどうしても知りたかったピアノの曲名を知る場面
セリが母の本当の想いを知る場面
既出していますが、
村から平壌へ向かう車外で1晩を過ごす場面であったり、
マンボクがジョンヒョクの兄を手にかけた事をジョンヒョクに告白する場面であったり、
軍事境界線でお別れをする場面であったりと
他にも本当に様々に魅力が詰まっています。
総政治局長の1人息子と分かった瞬間
不当な扱いを受けて取調室に連行されるジョンヒョク。
危うく拷問にかけられそうなところ
ダンの叔父・ミョンソクが現れ総政治局長の1人息子だと明かします。
とにかく分かりやすくて
半沢直樹を観ているような爽快感に見舞われる。
主人公の性格からしても
「倍返しだ」とは全く言いそうにもないのに…
痛快でした。
アロマキャンドルでセリとジョンヒョクを結びつけた場面
市場で迷子になってしまったセリを迎えにいくジョンヒョク。
前回セリにアロマキャンドルを頼まれた際、停電用のローソクを購入して帰ったのですが今回は市場でアロマキャンドルを見つけたので、購入をして頭の上にアロマキャンドルをかざすんですよね。
周りが停電しているので、火の光が道しるべとなって2人を結びつけます。
そんな小さい伏線と、停電を逆手にとった胸キュンエピソードです。
普通にやったら「寒っっ!!!」てなりそうですが、
ヒョンビンがやると素敵すぎて死にましたw
スンジュンとダンがククスを一緒に食べる場面
スンジュンとダンがただククスを一緒に食べる場面なんですが、
個人的にはリリックが大好きです。
「君と婚約者はときめく関係じゃない」
「なぜ?」
「結末が決まってる」
当たり前っちゃ、当たり前なんですが的をえているなーと。
先に心を掴まないで、結婚式の日取りを決めてどうするんだと。
「人がときめくのは結末を知らないからだ
交際を続けるのかふられるのか分からないこそ
気になるしどうしようもなくときめくものだ」
マンボク(盗聴者)が奥さんに今までの気持ちを告白する場面
リ中隊の身を案じる夫婦の会話が刺さる。
雪が降り積もる寒い中、焼酎を片手に物思いにふけるマンボク。
国の命令に従っただけでその結果にまで責任を持つ必要ないと励ます奥さん。
マンボクは過去、弟ジョンヒョクだけでなく兄のムヒョクを殺したことを吐露する。
国の命令とはいえ
自分のことを不当に扱ってくるものに忠誠を近い
唯一の友達であったムヒョクを自分の手でかけたことに
罪悪感を感じつつ弟まで殺さなければいけない
マンボクの宿命が本当に観てて辛い。
決して悪い人ではなく、良い人だが弱い。
実際の人間の99%は総じてマンボクのように宿命を嘆きつつ
やらなければいけない。
その想いがとにかく熱い。
「弟まで死なせてしまったら、俺は生きていけない」
セリがどうしても知りたかったピアノの曲名を知る場面
これラストに判明すると思ってましたー。
あっさりこんな9話でやってしまうのね。
運命的すぎるシチュエーションがたくさんあるんですが、
ここは格別でしたね。
セリが命を断とうとスイスに行った際に偶然聞いたピアノの音色。
帰国してからもそのピアノの演奏を思い出して心の支えにしていました。
ピアノに詳しい友人、恋人、様々な人に実際に演奏をするものの誰も知らない。
それもそのはずです。
ジョンヒョクがピアニストを目指していた頃に
兄に向けて作曲した曲だったのです。
兄の死がきっかけで北朝鮮に戻らなければいけなくなり、
最後に港で演奏をしたその曲をたまたまセリが聞いたのでした。
2人がそのことを理解して一緒にピアノを演奏するんですよ。
なんですか、それ。
どんだけ、映画的。運命的ですか。
セリが母の本当の想いを知る場面
マンボクが盗聴機を病室に仕掛けてたことにより、
母の本当の想いを知ることになります。
婚外子ということに加えて、自分の不安定な気持ちによって
セリが幼少の頃に海に1晩置いていった過去がありました。
そのことがトラウマになってしまったセリ。
ずっと後悔していた母の気持ちをボイスレコーダーを通して
知ることができ初めて愛されていたんだということで心が満たされます。
本当にひどい兄弟なんだけど、
母が実は良い人で救われた気持ちになるっ!
「愛の不時着」を好きな人なら必ず観た方が良いおすすめ作品
ザ・キング : 永遠の君主
韓国の二大作家のキム・ウンスクさん脚本のザ・キングが公開されました。
舞台はNetflixに移して直接対決を見ることができるのは楽しみですね。
Netflixに珍しく一挙配信ではなく、数話ずつの配信となっております。
梨泰院クラス
外食大手企業グループに対して、タンバムの仲間たちと奔走して復讐を果たすサクセスストーリーです。
・父の仕事の都合で転校をする主人公(セロイ)
・セロイは周囲に見て見ぬ振りをされていたいじめを目撃して加害者(グニョン)を殴る
・加害者は国内外食産業トップ(長家)の子供であり、その父(チャン・デヒ)がセロイの前に現れる
・セロイの父は「長家」で部長を務め、デヒの部下という立場で会社を辞めるのか息子(セロイ)に謝らせるかの二択をせまられ退職を選ぶ
・セロイ自身も土下座をしないことにより退学
・行き場の失った親子は小さなお店を開こうとしているところ、父はグニョンのひき逃げによって死亡
・チャン・デヒによって事故を隠蔽しようとしたことを知る、セロイはグニャンを半殺しにして刑務所へ入ることに
・出社後「長家グループ」を倒すために小さな居酒屋を開き、仲間達と再起を目指す
まとめ
今回は、「愛の不時着」に関して記事を書かせてもらいました。
セリとジョンヒョクは、
同じ民族でありながら本来交わるはずがない2人。
でも、第3国のスイスだからこそ出会えることができ、これから先も出会えます。
【魅力】
・脚本が秀逸
・リアルティがある北朝鮮の雰囲気
・カメオ出演
「愛の不時着」を見る事で、さらにNetflixを好きになってくれればと思います。
本日は以上です。